Crystarise EA感想

好きなだけ集めて、好きなだけ強くなれる2Dオープンワールド-アクションRPGとの謳い文句とは裏腹に、好きなだけ強くなることは相当厳しく諸々のバランスも悪い。去年の5月、AUTOMATONで紹介されているのを見てから、10月28日の配信が延期し、4月28日になって約1年。期待していただけに非常に残念としか言えない内容だった。

 

恐らくバグで火山バイオームが生成されず、7,8時間ほど探索しても見つからず、どうしようもなくなったので終了。プレイ時間は25時間。以下感想。

 

レベルデザインが酷い

現状ボスは5体?いるようで、それぞれ順に草原、湿地、砂漠、雪原、火山バイオームのボスを倒し、コアクリスタルを集めるのが本作の目標となる。当然オープンワールドの為、草原の次に火山…など自由に探索できる。しかし本作は後述する一定以上の威力アップを積まない限り与えるダメージが1になってしまい、敵を倒すのに掛かる時間が5分、6分と掛かってしまう。それだけなら順序通り進めるだけで良いのだが、例えば湿地バイオームのボスを倒し、次に砂漠バイオームへ向かっても1ダメージを連発する。十分なファームを行い、攻撃の威力を上げる必要があるのだけれど……それは次の項で。

1ダメージを連発しながらダンジョンボスをハメ倒す作業。この場合、砂漠クリアで手に入るプリズムタレットを使うと単純に手数が倍以上になるので殲滅速度を上げる事ができる。

 

■ヘイトハクスラ要素

前述の通り、本作は空島に置いたモノによる発動スキルで能力を上げていく。それぞれのモノにはある程度この種類のスキルが付くテーブルが用意されており、幾つかの種類からランダムで2~4種類が付与される。このランダムで付与されるというのが邪悪なハクスラ要素で、大凡有用と言って良い効果はショット/ソードダメージアップと、特定の敵種へのダメージが上昇するダメージUP・○○程度。砂漠や雪山では暑さ対策・寒さ対策が必要になってくるものの、秒間ダメージが5から4になる程度の効果しか得られないため、貴重な設置エリアを使う必要はない。モノには1マスで置けるものから2x2の4マスを必要とするもの、果てには3x3の9マスを必要とするものまである。ボス戦利品のモノは移動速度UPなど特殊なスキルを持っており、それらを除けば必要マスが大きければそれだけ効果が得られるとは限らず、結局の所は有用なスキルを持つ1マスのモノを敷き詰めるのが最も強い。そしてこのモノたちはランダムで生成されるダンジョンのクリア報酬からランダムで入手するか、フィールドの木や岩などのオブジェクトを破壊した際に、対応する設計図を確率で入手するしかない。そして、その設計図は使い捨てである。つまり有用な1マスのモノを敷き詰めるには途方もない時間が掛かり、普通はそこまで詰めた攻略をしなくとも良いはずなのだが、前述するあまりにも苦しいレベルデザインがあるため、ある程度は厳選を強いられるようになっている。となると、とてもではないが空島の景観は考えている余裕もなく、好きなモノを集めたお気に入りの空島を作ることはできない。そこには只、有用なスキルを持った石や木で隙間なく埋め尽くされた島があるだけになる。

クリティカルよりは通常のダメージを上げた方が良いと思って上の様なモノばかりを置いていた。最終的にソードダメージUPは50、ショットダメージUPは90程度になったがソードの方がダメージは高かった。

 

■描写が雑

本作の敵の当たり判定は描かれているもの全てになる。上の画像にいるドンポッタリーは足元に影があるものの、実際の当たり判定は上の花の部分まであり、被弾するギリギリの距離になる。そのため距離感が掴みにくいというか……絶対おかしいと思うけど…………

 

■BGMが少ない 単調

昼と夜、ボス戦闘のBGMぐらいしかないんじゃないか?ってぐらいBGMが少ない。砂漠のBGMは薄っすらと覚えているけど、ひたすら火山を探して草原を走り回っていたので草原のBGMしか頭に残っていない。ダンジョン用のBGMも無く、フィールドBGMの音量が下がるだけ。ポケモンのBGMを担当している一之瀬 剛がBGMを提供していたから期待したんだけどな。

 

■おまけ 各バイオームボス攻略

▼草原 ジェルル・キング

引きながらショットorソードで終わる。取り巻きのジェルル・フォロワーみたいな奴はジェルルキングを倒せば消えるので、邪魔にならない限りは掃除しなくていい。

 

▼湿地 パルプレッタ

火山のボスと戦っていないけど、多分パルプレッタが初攻略時の本作最強ボスだと思う。早すぎる移動と遠距離攻撃に加え、足元も移動速度が低下する水。加えて敵の手数も多く、2回しか連続して使えない回避で避けきるのは至難の業。

なので上の画像の様に壁を利用して戦うのが楽。敵の羽は壁を貫通しない為、好きなだけ回復もできる。十分に立て直した所で戦闘を再開する……を繰り返せば倒せるはず。

 

▼砂漠 ワヌビス不死軍

砂漠バイオームの端にある祭壇を使って、暑さによるスリップダメージが入らない草原などで戦うこと。ワヌビス軍師と次々と湧くワヌビス弓兵などの雑兵を倒せば撃破。特に苦戦する事もないはず。ちなみに砂漠の探索は夜間に行うとスリップダメージは受けなかった。暑さ対策がゼロでも良いかは不明。

 

▼雪原 ルベーリア&サフェリア

若いツインローバ。ワヌビス不死軍同様にバイオーム端の祭壇を使って、草原などで戦うべき。執拗に狙ってくるルベーリアから倒した。サフェリアからでもいいかもしれないけど、残ったサフェリアが操作をメチャクチャにするデバフとダイナモAoEを使ってきたからルベーリアから倒したほうが楽だと思う。

この中でムチャクチャになった操作のままルベーリアの追撃を避けるのは相当厳しそう。ちなみに雪原の敵に1ダメージしか与えられなかったけど、ボスのこいつらにはある程度ダメージが通っていた。

 

▼火山 未発見の為不明

バイオームが生成されないバグはヤバいだろ!